スポーツと遺伝子検査の関連性は?
最近、アスリートやジュニアアスリートの中で「スポーツ遺伝子」というものが認知度が上がってきています。
中でも注目されているスポーツ遺伝子は「ACTN3」です。
これは速筋線維で生み出される「αアクチニン3」というタンパク質をつくる遺伝子ですが、その遺伝子には個人差があることが分かっています。
ヒトの場合、正常なαアクチニン3をつくれる「R型」と、全く作れない「X型」という変異型の遺伝子があります。
西アフリカの黒人はR型を持つ人が大半で、父方と母方の両方がR型である「RR型」の遺伝子を持つ人も多いようです。90%以上となっています。
「XX型」の遺伝子タイプの人は3%程度しかいないとも言われています。
一方、日本人をはじめアジア人はXX型が多いという特徴があり、人口のおよそ30%。
欧米人の場合は15%程度がXX型と報告されています。
パワー系・スプリント系のトップレベルの選手はR型を持っているケースが多いようです。
オリンピックレベルのアスリートになるとほぼ全員がRR型またはRX型で、XXは皆無だったというオーストラリアの研究論文が2003年に発表され、研究者の間では話題となりました。
一方、持久系の競技では半数がX型を持ち、XX型も30%ほどなので、持久力にはX型の遺伝子が若干有利のようですが、R型が不利とまでは言えないでしょう。
この結果を見るかぎり、そもそもパワー系やスプリント系に向いている筋肉を持った集団が存在していることは間違いなさそうです。
これらのように遺伝子を調べて、自分自身に適したスポーツが何か?というヒントになることは間違いないでしょう。
とは言っても、遺伝子が全てを決めているわけでもないですし、本当のトップレベルの競技者の話となります。
ジュニアアスリートにとっては、1つの判断材料にはなりますが、結果の受け取り方が非常に重要です。
可能性をつぶすのではなく、どうやれば自分のパフォーマンス向上が見込めるかということが分かるのでポジティブに捉えていただきたいです。
スポーツ遺伝子検査に興味のある方々はぜひお問い合わせ下さいませ。
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